代表の塚原美樹です。
弊社では、スクール事業のほかに、企業向けに人材開発のお手伝い(つまりは研修)をさせていただいています。
なので、私も平日の日中は、さまざまな企業の人材開発ご担当者様をご訪問し、お話をお伺いしています。
そんな中、最近よく耳にするのが、
「問題発見できない社員が増えている」
という話。
みんな、問題解決はできるのだけれど、問題発見ができないというのです。
話をよく聞いてみると、どうも、「誰もが気づくような問題を、今までのやり方にならって解決することはできる。けれど、新たな問題を発見する力が欠けている」とのこと。
さらに聞いてみると、「お客さまから、こうして、ああして、と言われると、素直に真面目に対応する。けれど、
お客様の抱えている問題の本質を見抜いて提案するということができない」のだそうです。
「問題発見」というのは、見えている問題の発見ではなくて、見えていない問題を発見する力のことなのですね。
そこには、推察力や洞察力というものが必要になってきます。
では、推察力や洞察力というのは、どうすれば高められるかというと、推論のパターンをいくつか持っており、柔軟に思考できるということが、まず前提になります。
たとえば、推論の方法には、「演繹」「帰納」「仮説形成」の3つがあると言われていますが、それぞれを理解しておくことも大切でしょう。
柔軟な思考力があった上に、相手の話をしっかり聴ける力や、質問する力が加わると、顧客の抱えている本当の問題を発見することができるようになります。
実は、マインドマップは思考のツールですので、「演繹」「帰納」「仮説形成」といった推論を行う際にも、とても役にたちます。
とりわけ、私がお勧めしたいのは「仮説形成(アブダクション)」にマインドマップを使うという方法。
「仮説形成(アブダクション)」とは、表出しているさまざまな証拠や状況から、最ももっともらしい仮説を考えるという推論の方法です。医者や探偵の行っている思考法とも言われています。
実は、ビジネスの現場においては、この「仮説形成(アブダクション)」で推論することが非常に多いのですが、これまでは、あまり意識されてこなかったかもしれません。
また、どうすれば仮説形成的な思考ができるのかという方法論も、あまり取り上げられていませんでした。
そこで、マインドマップの出番です!
仮説形成的な思考をするための一つの方法として、
「ランダムな情報を漏らさず拾う」
そして、
「全体を俯瞰して統合的に考える」
ということを、弊社では推奨しています。
「ランダムな情報を漏らさず拾う」時には、ランダムな思考や情報を書き留めることのできるミニマインドマップを使うのが良いでしょう。
そして、マインドマップは、まさに「全体を俯瞰して統合的に考える」ことがしやすいツールなのです。
あなたも、マインドマップで仮説形成的な思考を身につけ、新たな問題を発見する力を身につけませんか?
そこにこそ、仕事の価値が生まれてくるはずです!! ♪♪♪
(執筆: 塚原 美樹)
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