塚原美樹です。
前回までは、整理箱をまず用意してから、「トップダウンで分類する方法」についてお話ししてきました。
今日は、もう一つの「ボトムアップで分類する方法」について、お話ししたいと思います。
このボトムアップの分類法は、非常に優れた方法なのですが、整理箱を先に用意する「トップダウンの分類法」を叩き込まれている場合、自然とできなくなっているケースも見られます。
それはとてももったいないことなので、ぜひ、このブログを読んで取り組んでみてくださいね。
1.ボトムアップの分類法
ボトムアップの分類法は、次のような手順で行います。
ランダムに、情報をとにかく出し切る。
似た情報同士を集める。この際、先に整理箱を用意しないように注意する。
集めたものをまとめて表す言葉を考える。
この方法は、川喜田二郎先生の「KJ法」という仮説構築の体系的な方法で、かなりしっかり行われています。
マインドマップはKJ法のような体系的な方法ではなく、単なる思考ツールですが、もっと簡単にこれを行うことができます。
たとえば、「今日公開するブログの内容を考えたい」と思った時などに、この方法が使えます。順を追って説明しましょう。
2.頭に浮かぶアイデアを、整理せずに、とにかく洗い出す
たとえば、今日は「犬」についてのブログを書こうと思い、どんなブログの内容にするか考えているとします。
この時は、ミニマインドマップを使いましょう。
真ん中に犬の絵を描いて (面倒だったら、丸の中に「犬」と書いてもかまいません)、そこから思い浮かぶことを、何でもいいので、とにかくランダムに書き出していきます。
この時、最初から整理箱をつくらないことが大事です。つまり、犬について考えようとした時、「種類」「行動」「飼い方」のように考えるための軸を最初に考えてしまうと、トップダウンの考え方になってしまい、面白いアイデアが出てこなくなってしまいます。
ですので、「これは関係ないよな」とか、「こんなこと入れちゃうのはまずいのでは」などと自分で勝手にジャッジせず、とにかくランダムに、脳が自然に連想するものを書き出してみましょう。
このマインドマップは、ランダムに「犬」から連想されることを書き出したミニマインドマップです。
かいているうちに、だんだん、かく場所も狭くなってきますが、空いているところに、どんどん追加して構いません。
まったくまとまっていませんが、最初は、頭の中にあることをとにかく連想に従って書き出していくので構いません。あとで、これを分類していきます。
次回は、このランダムにかき出したミニマインドマップを、ボトムアップの分類法でどうやって整理するのかについて解説しますね。
ミニマインドマップのかき方については、以下の記事も参考にしてください。
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シリーズ記事 【マインドマップの使い方】思考整理