塚原美樹です。
マインドマップは、さまざまな勉強に役立ちますが、勉強の仕方そのものを理解していないと、宝の持ちぐされになってしまいます。
私はかつて、ストレート合格率が3%だった中小企業診断士試験というコンサルタントの国家資格試験を受験し、どうにか一年で一次、二次とストレート合格することができました。
当時はまだ勉強の仕方をよく理解しておらず、今、振り返ると、かなり非効率的な勉強の仕方をしていたなと思います。一方で、ストレート合格できたのは、しっかり自己管理をしていたからだとも思います。
その後、マインドマップなどの学習法に関する講座を担当するようになり、徐々に、学習法、勉強法についての理解が深まってきました。また、勉強法だけではなく、どのように自己管理をするかについても知識が増えてきました。
今回からは、勉強の仕方を順を追って説明しながら、試験勉強にどのようにマインドマップを活用すれば良いかについて、解説していきたいと思います。
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1.理解と記憶は分ける
試験勉強に向かおうとする時、多くの人は、テキストを読みながら覚えようとしているのではないでしょうか。
かつては、私もそうでした。
もちろん、やさしい内容であれば、一読するだけで記憶できてしまうものもあります。
けれど、少し内容が難しく、理解するのに時間がかかるようなものの場合には、理解と記憶を同時に行おうとしても上手くいきません。理解する段階と記憶する段階を明確に分けて学習に臨むようにしてください。
すると、まず行うべきは、テキストなどの内容を理解することです。これは、読書術とも関係してきますので、テキストの読み方から解説していきます。
2.いきなり細かく読まず、まずは全体の柱をつかむ
まず、テキストを理解するのに、前から順に細かく読んで、一読で理解するという考え方は捨ててください。難しい内容のものほど、繰り返す必要がありますし、読む順序も変えなくてはなりません。
テキストを読む時には、以下のような順序で行いましょう。
- 内容の全体像をつかむ
- 内容を粗くつかむ
- 内容の詳細を捉える
最初は、まず全体像をつかむことを目指します。この段階では、細かいことは分からなくて良いのです。
全体像をつかむためには、テキストをあちらこちら調べます。
テキストによっては、科目の全体像が構造的に図式化されていますので、それをよく眺めましょう。また、目次をよく読んで、テキストの内容の全体の構造を頭に入れましょう。
また、各章ごとに、「まとめ」が最初や最後に載っているテキストもあります。こういうものの場合には、よく分からなくて良いので、その「まとめ」の部分も見ておきましょう。
3.テキストの全体像をマインドマップにする
テキストは、だいたい大きく3~6個くらいの項目で構成されているケースが多いでしょう。大項目がいくつあるのかをつかんだら、その項目をマインドマップの第1階層目のブランチに書きます。
こんなマインドマップができますね。これは、中小企業診断士試験の1科目である「企業経営理論」のテキストの大項目を書いたものです。
このように4つの大項目があるとしたら、その4つがどのような関係になっているかにも注目しておきましょう。たとえば、「AとBは並列だが、CはBの下に入る」といった感じに、全体の構造をつかむのです。
完全には分からないかもしれませんが、ある程度、全体の構造をつかんでおくと、この後の学習がスムーズに進みやすくなります。大項目の相互の関係については、まだマインドマップに記入しなくていいです。このあと、書き進めた後に、矢印やマーキングで示すことができます。
次回は、「2.内容を粗くつかむ」の部分を解説しますね。
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また、マインドマップのかき方については、以下の記事も参考になりますので、あわせて読んでみてください。
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シリーズ記事 「マインドマップで試験勉強」
- 全体像をつかむ
- 内容を粗くつかむ
- 内容の詳細をとらえる
- 深く理解する
- 記憶すべきことを確認する
- 記憶のための作戦を練る
- 記憶のためのマインドマップを作る
- 復習スケジュールを立てる
- マインドマップで記憶をテストする
- 年間学習計画を立てる
- 週間学習計画に落とし込む
- 振返りの日記をつける
- 試験を受ける目的を明確にする