塚原美樹です。
今回のシリーズ記事は、試験勉強でのマインドマップの使い方ですが、試験勉強に限らず、新しいことを習得する際に共通するノウハウともいえます。
私はかつて、中小企業診断士というコンサルタントの国家資格試験を受験しましたが、当時は学習法や勉強法がよく分からなくて苦労しました。けれど、マインドマップなどの学習法に深く関わるようになってから、試験勉強で使える知識やノウハウに詳しくなりました。
自分の試験勉強の時に、これを知っていればどんなに助かっただろうと……(笑)
また、このシリーズ記事に掲載されているマインドマップは、ビジネスパーソンなら誰でも知っておくべき一般的な内容ですので、自分のビジネススキルを向上させたい方は、ぜひ読んでくださいね。
また、大学などで学んでいたり、就職活動にいそしんでいる学生さんにも、きっと役に立ちますよ。
さて前回は、テキストを読む時に、まず全体像をつかむということをお話しました。
全体像をつかみ、第1階層目だけのマインドマップができたら、もう少し詳しくテキストを読んでいきましょう。
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1.積み上げ式であるかどうかで読み方を変える
この時には、試験科目のタイプによって、読み方を少し変えます。
「一つを理解した上で、初めて次のことが理解できる」というような積み上げ式の科目の場合には、全体像をつかんだら、テキストの前の章から、順に理解していく必要があります。
一方で、テキストの各要素は、お互いに関連性はあるものの積み上げ式というほどではないという場合には、全体的に少しずつ理解を深めるほうがいいです。
私の知っている範疇に止まりますが、財務、会計、経済などは積み上げ式ですが、経営、法律などは、さほど積み上げ式ではありません。
2.積み上げ式の科目のテキストの読み方
積み上げ式の科目の場合には、一つ一つの章に対して、次のように読んでいきましょう。
この場合は、前回作ったものとは別に、章ごとにマインドマップを作りましょう。前回作った本全体のマインドマップは、あとで使います。
手順・その1.章の全体像をつかむ
まず、本全体の大項目をつかんだときと同じように、ざっと章を調べて、章の大項目をつかみ、それを第1階層目に記入しましょう。
手順・その2.全体の流れをつかむ
章をひとおおり流し読みし、ポイントとなるキーワードなどに徐々に慣れていきましょう。完全に理解する必要はありません。流し読みなので、細かいところは気にせず、全体の流れをつかんでいきましょう。
全体の流れをつかんだら、マインドマップの第2階層目以降をかき足します。
この時、最初から細かいところまでかこうとせず、読むたびに、マインドマップが全体的に少しずつ大きくなっていくようにかいていきます。つまり、何度かテキストを読むことを前提にして、この時は、大項目ごとに、第2階層目か第3階層目までかく程度に止めましょう。
手順・その3.おおまかに理解できている状態にする
章をざっと通読し、完全でなくて良いので、おおまかに理解していきましょう。分からないものが出てきても、立ち止まらず、どんどん進めます。
そして、マインドマップをさらに大きくするようにかき足します。
ただし、一枚におさまらないほどまで細かくかき足す必要はありません。この段階では、内容の構造をとらえることが大切であり、すべてをマインドマップに記入することが大切なのではありません。
この状態まで来たら、次の章に進みます。
手順・その4.もう少し理解を深める
次の章を同様に進めようとした際に、「3.」の「おおまかに理解できている状態にする」段階に来ても、まったく意味が分からないという場合には、前の章に戻りましょう。
ここでは、戻った章の内容を読みながら、新たに分かったことを必要に応じてマインドマップにかき足します。
すべてをかくのではなく、ポイントをかいておくだけで良いです。
もう少し理解を深めることができたら、次の章に進みます。
3.積み上げ式でない科目のテキストの読み方
積み上げ式ではない科目の場合には、テキストの全体像はすでにつかんでいますので、前回作ったマインドマップを利用して、次のように読みます。
手順・その1.全体の流れをつかむ
テキスト全体を流し読みし、ポイントとなるキーワードなどに徐々に慣れていきましょう。完全に理解する必要はありません。流し読みなので、細かいところは気にせず、全体の流れをつかんでいきましょう。
本全体のマインドマップの第2階層目以降をかき足します。
この場合も、最初から細かいところまでかこうとせず、読むたびに、マインドマップが全体的に少しずつ大きくなっていくようにかいていきます。何度かテキストを読むことを前提にして、この時は、大項目ごとに、第2階層目か第3階層目までかく程度に止めます。
手順・その2.おおまかに理解できている状態にする
テキストをざっと通読し、完全でなくて良いので、おおまかに理解していきましょう。分からないものが出てきても、立ち止まらず、どんどん進めます。
そして、マインドマップをさらに大きくするようにかき足します。
ただし、一枚におさまらないほどまで細かくかき足す必要はありません。この段階では、内容の構造をとらえることが大切であり、すべてをマインドマップに記入することが大切なのではありません。
4.先に全体の内容を粗くつかむことで、詳細の理解もしやすくなる
積み上げ式の科目も、そうでない科目も、いずれも全体の構造を頭に入れながら読むことが大切です。マインドマップをかきながら読むことで、構造が頭に入りやすくなります。
もし、多少間違っていたとしても、あまり気にせず、どんどん先に進みましょう。この段階では完全な理解は求めず、内容が「少し分かってきた」という程度を目指します。
このように到達すべき理解度のハードルを下げることで、気持ちを楽に持って読み進めることができます。また、早く全体の構造を頭に入れることで、習得スピードが上がります。詳細を理解するのは、このあとです。
さて、次回は、内容の詳細をとらえるためのマインドマップの勉強法をお伝えしますね。
マインドマップを90分で体験できる「マインドマップ オープン体験会」を定期的に開催しています。1枚のマインドマップをかくことができ、学び方も分かりますので、マインドマップをきちんと学びたいと考えているなら、ぜひ一度ご参加ください。
また、マインドマップのかき方については、以下の記事も参考になりますので、あわせて読んでみてください。
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シリーズ記事 「マインドマップで試験勉強」
- 全体像をつかむ
- 内容を粗くつかむ
- 内容の詳細をとらえる
- 深く理解する
- 記憶すべきことを確認する
- 記憶のための作戦を練る
- 記憶のためのマインドマップを作る
- 復習スケジュールを立てる
- マインドマップで記憶をテストする
- 年間学習計画を立てる
- 週間学習計画に落とし込む
- 振返りの日記をつける
- 試験を受ける目的を明確にする