コーチングを実施しながら、クライアントとの話をマインドマップにしてみましょう。
クライアントは、話の内容が「見える化」されるため、自然と頭の中で自分の考えがまとまっていくのを感じるはずです。
コーチングの終了時に、そのマインドマップをクライアントにお土産としてお渡しすれば、とても喜ばれますよ!
もちろん、部下との1on1ミーティングにも利用できます。
コーチングでマインドマップを活用する際には、コーチ自身がマインドマップをかくケースと、クライアントにマインドマップをかいてもらうケースとがあります。
クライアントが話したことを、コーチ自身がマインドマップにかいていきます。
ホワイトボードを使って、お互いにマインドマップを見ながら話すようにすると、より共通の認識が深まるでしょう。
また、クライアントは自分の話したことが「見える化」されるので、頭の整理がつきやすくなります。
コーチングセッションの後半で、マインドマップを俯瞰すると、新しい発見があるかもしれません。
クライアントにマインドマップの作成方法を伝えて、クライアント自身にマインドマップを作成してもらうのも良いでしょう。
コーチングの前に、自分の考えをまとめるのに使ってもらうなど、オススメしてみてください。
※マインドマップを正式に教えることができる資格は、インストクターに限られますので、ご注意ください。
マインドマップの考案者であるトニー・ブザンは、マインドマップを使って英国のオリンピックのボートチームをコーチングした経験を持っています。
インストラクタートレーニングの際に、トニー・ブザンからその時のことを聞く機会がありました。「どんな気持ちでオリンピックに出場するのか」について、各々のメンバーがマインドマップをかき、互いに説明しあったのだそうです。
チームとは言え、普段は練習ばかりでゆっくり話し合うこともなかったのかもしれません。
ある選手は、「ふるさとの両親に喜んでもらいたい」という思いを、マインドマップにかいていました。
別の選手は、婚約者がこれまでずっとサポートしてくれたことへの感謝の気持ちを、マインドマップにかいていました。
またある選手は、自分を応援してくれている友人のことを、マインドマップにかいていました。
こんな風にして、お互いの心の中をマインドマップにかいて話し合った結果、そのボートチームは非常に強いチームとなったのです。お互いに対する理解が深まり、チームとしての団結心が高まったのでしょうね。
結果として、シドニーオリンピックでは金メダルを取ったとのことです。
マインドマップは、こんなグループコーチングに活用することもできるのです。