マインドマップは、人間の自然な思考プロセスを反映したノート法です。
頭の中で起きていることが「見える化」されるので、考え続けることが非常にラクになります。全体を一目で見渡すことができ統合的に考えるのを促すため、思考整理、記憶、アイデア発想などに威力を発揮します。
こんなことでお困りではありませんか?
そんな方にお勧めしたい解決手段が、
「マインドマップ」
です。
「マインドマップ®」とは、人間の思考プロセスを可視化したノート法で、頭の中のことが見えるようになるため考えるのをラクになり、書くことで思考整理がしやすくなったり、書いた内容を記憶しやすくする効果を持っています。
イギリス人著述家のトニー・ブザン (Tony Buzan)が、1970年前後に考案し、世界中で使われるようになりました。日本でも2006年頃から、マインドマップに関する書籍が多数出版されるようになり、ビジネスパーソンや教育関係者を中心に注目を集めています。授業に取り入れる学校や、研修や会議手法などに利用する企業も増えています。
※MIND MAPSはブザン・オーガナイゼイション・リミテッドの登録商標です。
私たちの頭は、健全な状態であれば、「連想」を止めることなく続けます。しかし、連想は、初めから整理されているわけでありません。
たとえば、電車の中で、今日取り組む仕事の順序をどうしようかと考えているとします。そんな時、頭の中ではこんなことが起きていませんか?
「まず、お客様からのメールに返信をして、次に銀行に行ってこよう。ああ、そういえば、子どもの学費の振込みはいつ締め切りだったかな。確認しなくちゃな。ああ、それと、学校の三者面談の案内が来ていたな。これも日程確認しなくちゃな。うちの子は最近、あまり勉強していないようだけど、進学は大丈夫かな……あれ? ええっと、何だっけ? そうそう、仕事の順序を考えていたんだ……。」
このように、私たちの頭は、ちょっとした関連性から様々な方向に連想を広げていきます。そのため、時には、最初に考えようとしていたものとはまったく関係のないものに思考が変化してしまいます。
何か一つのテーマを考え続けようとしても、上手くいかなかったり、頭の中に色々なことが思い浮かび整理がつかなかったりするのは、私たちの頭の持つ性質を上手く活用できていないからなのです。
もし、頭の中で起きていることを、「見える化」できたらどうでしょうか。
子どもの進学の事に思考が変化してしまっても、いつでもまた今日の仕事の順序のところに戻ってこれます。それでいて、今日の仕事の順序を考えながらも、また、子どものことを考えることもできるようになるでしょう。
マインドマップは、このように様々な方向に広がる私たちの「連想」、つまり自然な思考プロセスを、そのままノートの上に反映したノート法です。マインドマップを使うことで、頭の中で起きていることが可視化されるため、考えることがラクになるのです。
マインドマップは、「脳の思考プロセスである放射思考を反映したノート法」と定義することができます。
「放射思考」という言葉は、マインドマップの考案者であるイギリス人教育者 トニー・ブザン (Tony Buzan)が作った造語です。
私たちの連想を視覚的に表現すると、放射状になります。
たとえば、「りんご」という言葉を聞いた時、あなたの頭の中にはどんなことが思い浮かびますか?
おそらく、頭の中では、以下のような2パターンの連想が起きることと思います。
1つは、「パターン1」のように、「りんご」からバラバラに連想が生まれるパターン。
もう1つは、「パターン2」のように、1つの連想が次の連想を生み、最初の「りんご」とは関係なくなっていくパターンです。
この2つの連想のパターンを組み合わせて、視覚的に表現すると、「放射状」、つまり樹を下から見上げたような樹状形になっていくのです。
マインドマップは、まさにこの「樹状形」を用いており、私たちの脳が自然に連想しているものを、そのまま「見える化」しているのです。
つまり、マインドマップは、思考の「結果」をかいているのではなく、思考の「プロセス」をかいているものであると言うことができます。
「脳の思考プロセスである放射思考を反映したノート法」というマインドマップの定義には、このような意味があるのです。
マインドマップは、1970年前後に、イギリス人著述家であるトニー・ブザンが考案しました。
トニー・ブザンは、大学生時代から、記憶の仕組みに興味を持ち、独自に記憶の法則を生み出しました。
ところが、ある日、学生たちが書いているノートは、その記憶の法則にはまったく当てはまらないものであることに気づきます。
そこで、トニー・ブザンは、自ら考えた記憶の法則にかなったノートとして、マインドマップを考案したのです。
考案当初のマインドマップは、モノクロでイメージもない簡単なものでした。
その後、トニー・ブザンは研究を続け、現在のカラフルでイメージを用いたマインドマップのスタイルにまで完成させていきます。
また、トニー・ブザンは、イギリスのBBC (英国放送協会)の教育番組から企画の相談を受けたことをきっかけに、テレビ番組などに出演し、それ以降、徐々に有名になっていきます。
やがて、マインドマップは、イギリスのみならず全世界に知られるようになり、様々なソフトウェアも開発されました。特に、アメリカにおいてはソフトウェアがかなり普及しており、アル・ゴア元副大統領も、マインドマップのソフトウェアを活用している写真がTIME誌に掲載されたほどです。
日本においては、2006年に、トニー・ブザンが国内で初めてインストラクタートレーニングを行い、2007年には、認定インストラクターによる正規講座が開催されるようになりました。これに伴い、マインドマップの書籍も多数出版されるようになりました。
2019年、トニー・ブザンは76歳で他界しましたが、現在も世界本部がTonyBuzan認定インストラクターを、Tony Buzan Licensed Instructor (TBLI)として養成しており、トニー・ブザンが考えた脳の力を発揮させる正しいマインドマップの普及に努めています。
近年では、360度の全方向に広がるマインドマップの形が、新たなものを発見する統合的思考を促すとして、大手企業の研修などでもマインドマップが学ばれるようになってきました。
イギリス人。1942年、ロンドン生まれ。
トニー・ブザンは、マインドマップの考案者として世界中に知られています。
トニー・ブザンは、マインドマップの考案のみならず、世界的な著述家、教育者であり、脳の使い方や学習についての専門家でもあります。
その著作は100タイトルを超え、世界100カ国、30言語以上に翻訳され出版されて、1,000万部以上出版されています。代表的な書籍としては、「ザ・マインドマップ」がよく知られています。
教育者として、世界各国を周り、子ども達の教育にあたる一方、政府や大手企業のコンサルタントとして、またオリンピックチームのメンタルコーチとしても活躍し、世界中で、知性や脳と人間の可能性について、広く啓蒙活動を行ないました。
また、脳、記憶力、速読法、創造性、イノベーションに関するスペシャリストとして、世界有数の経済紙「Forbes (フォーブス)」に、世界トップ5スピーカーとしてランクされました。
大変な親日家であり、囲碁や和食を愛し、「マイ箸」を常に持参するなどの一面もお持ちでした。
2019年4月13日に他界。
トニー・ブザンは、大学で心理学、アメリカ文学、数学を学んだ後、学術ジャーナリストとして活躍していました。
その頃、メンサ (知能指数が人口の上位2%の人たちの交流を目的とする非営利団体)の機関誌の編集に携わっていた際に、BBC (英国放送協会)の教育番組の企画について相談を受けます。
これがきっかけとなり、アドバイスした内容を「頭がよくなる本 (Make the Most of Your Mind)」としてまとめ、1977年に出版しました。この本の中でマインドマップが紹介されました。
トニー・ブザンは晩年、世界約20カ国を訪れコースの提供や学校における講演活動を行いました。
子供たちの教育には多大な関心を持ち、落ち着きがなく指導が難しい子とレッテルを貼られた子供たちに、マインドマップを用いた指導を行うことで、その子供たちの学習力を大幅に高めた実績を持っています。
また、2005年には、ロンドンのロイヤルアルバートホールにおいて、9,000人の子供たちを集め、マインドマップ大会を開催しました。
トニー・ブザンが提唱する「メンタル・リテラシー」というコンセプトは、「頭の使い方をよく理解しており、頭を使いこなす力」と訳すことができます。
これは「脳は素晴らしい可能性を秘めており、人間は誰もが才能を持っている」という彼自身の信念を背景に持つコンセプトです。
メンタル・リテラシー、つまり頭の使い方を学ぶことで、誰もが才能を発揮できるというのが、トニー・ブザンの考えなのです。
また、マインドマップ考案の元となった「記憶」の研究については、非常に力を入れており、1991年からは「世界記憶力選手権」の創設者の一人として毎年、大会の開催に携わりました。
マインドマップが勉強に役立つのは、記憶の研究から生まれたノートだからです。
マインドマップの世界本部サイトです。
メンバーは世界中にまたがっており、Tony Buzan Groupとして正しいマインドマップの普及のために活動しています。基礎講座であるプラクティショナーコースやインストラクタートレーニングなどを開催しています。
日本はアジア本部の統括下に入っています。
「マインドマップの学校」では、マインドマップの世界本部が認定する以下の資格の修了証(Certificate)を発行しております。
「マインドマップ インストラクター養成コース」をご受講なさると発行されます。
インストラクター資格を取得すると、マインドマップのプラクティショナーコースを開催することができるようになります。
マインドマップ・マスター・インストラクターがサインをしてお渡しします。
※記憶、読書のインストラクターコースもあります。お問い合わせください。
「マインドマップ プラクティショナー 集中講座」または「マインドマップ プラクティショナー オンライン講座」をご受講なさると発行されます。
マインドマップの基礎を正しく学んだことを証明する世界認定のユーザー資格です。
講座を担当したマインドマップ・インストラクターがサインをしてお渡しします。
「マインドマップ アドバンス・プラクティショナー 集中講座」をご受講後、「マインドマップ インストラクション入門講座」をご受講なさると発行されます。
自分が所属する組織(学校・会社)内で、同僚や生徒に対してマインドマップの入門レベルを教えることができる資格です。世界本部が発行していますが、日本国内のみで有効となる資格です。
講座を担当したマスター・インストラクターまたはシニア・インストラクターがサインをしてお渡しします。
「マインドマップ記憶術 プラクティショナー 集中講座」をご受講なさると発行されます。
トニー・ブザンの考える記憶術を正しく学んだことを証明する世界認定のユーザー資格です。
講座を担当したメモリー・インストラクターが、サインをしてお渡しします。
「マインドマップ読書術 プラクティショナー 集中講座」をご受講なさると発行されます。
トニー・ブザンの考える読書術を正しく学んだことを証明する世界認定のユーザー資格です。
講座を担当したスピードリーディング・インストラクターが、サインをしてお渡しします。
では、なぜ、トニー・ブザンが唯一推奨しているのか?
それは、「iMindMap」は、ソフトウェアそのものとして他のソフトウェアと比べても、マインドマップの「ブランチ (枝状の線)」をなめらかな曲線で描くことができるからです。
トニー・ブザンは、自然界に直線は存在しないと言っています。つまり、全て曲線で構成されるものが、トニー・ブザンの考えるマインドマップなのです。
その考えを忠実に再現するために、「iMindMap」では、きれいな曲線を描くことができます。
そのため、手がきのマインドマップにかなり近い仕上がりになり、トニー・ブザンの考案したマインドマップをソフトウェアで作成したい人にとっては、最も適切な選択になります。
マインドマップのソフトウェアは多数あります。
無料のものも有料のものもありますが、マインドマップの考案者であるトニー・ブザンが推奨している唯一のソフトウェアが「iMindMap (アイマインドマップ)」です。
「iMindMap」は、WindowsでもMacでも使える正規版のソフトウェアのほか、毎年定額で利用できるクラウドサービスも提供されています。